Author: 道路交通問題研究会, All Rights Reserved
Date : 2006年2月2日 (細かな手直し);2004年11月19日 (第2編・第4編テキスト追加);2004年11月12日 (第3編テキスト追加);2004年9月1日 (訂正,レイアウト更新);2004年8月27日 (別編テキスト追加);2004年8月3日 (第1編第1章テキスト追加);2003年7月25日 (作成)
道路交通問題研究会編
道路交通政策史概観
論述編
はしがき 編纂者代表 内海倫
発刊に寄せて 田中節夫(前警察庁長官)
推薦の言葉 鈴木道雄(前日本道路協会会長)
推薦の言葉 越正毅(東京大学名誉教授,国際交通安全学会会長)
目次
第1編 前史
明治元年〜昭和20年(1868〜1945)
第1章 道路交通の変化と発展
第1節 道路
第1 明治期における道路整備
第2 「道路法」の成立と道路改良計画
(1) 「道路法」の成立
(2) 道路改良計画
(3) 道路舗装
(4) 全国自動車国道計画
(5) 自転車道
第2節 交通手段の変化と発展
第1 在来の道路交通
(1) 都市内の車両交通
(2) 五街道
第2 新しい交通手段の登場とその展開
(1) 人力車
(2) 乗用馬車
(3) 自転車・輪タク
(4) 荷牛馬車・荷車
(5) 市内馬車鉄道・路面電車
第3 自動車交通の発展
(1) 自動車
(2) オートバイ
参考文献
第2章 道路交通法令の制定とその実施の状況
第1節 明治期 〜人力・畜力による交通手段の時代〜
第1 交通警察制度
第2 草創期の交通法規
第3 諸車取締規則と標準化
第4 道路取締規則と左側通行
第2節 大正・昭和戦前期 〜自動車の時代〜
第1 各府県乗合自動車営業取締規則
第2 府県規模から全国規模へ
(1) 自動車取締令
(2) 道路取締令
第3節 昭和戦時期
参考文献
第3章 道路交通事故・公害とその対策
第1 交通事情概観
(1) 交通ルールと混合交通
@ 交通ルールの未成熟
A 混合交通
(2) 交通事故統計から明治期の二分
第2 明治前期(明治元〜36年)における交通事故と防止対策
(1) 交通事故統計
(2) 交通事故防止対策
@ 「違式註違条例」による処分
A 「違警罪即決例」による処分
B 左側通行
第3 明治後期(明治37〜45年)における交通事故と防止対策
(1) 交通事故統計
(2) 交通事故防止対策
@ 交通取締り
A 府県における左側通行の指導
B 制札・榜標
C 運転手養成
第2節 大正・昭和戦前期における交通事故と防止対策
第1 交通事情概観
(1) 混合交通の進展
(2) 都市への人口集中
(3) 自動車交通の発達
第2 交通事故
(1) 交通事故統計
(2) 事故の諸相
@自動車(自動自転車、特種、小型を含む)
A自転車
B電車
C荷牛馬車
D荷車
E人力車・乗用馬車
第3 交通事故防止対策
(1) 交通取締り
@交通専務巡査と赤バイ
A交通整理信号方法と信号機
(2) 交通規制
@ 通行禁止
A 横断歩道
B 道路標識
(3) 交通安全教育
@富山県警察部の事例
A京都府警察部の事例
B愛知県警察部の事例
C岐阜県警察部の事例
(4) 運転免許
@ 大正8年「自動車取締令」の条項
A 昭和8年「改正自動車取締令」の条項
B 昭和13年「改正自動車取締令の一部改正」の条項
第3節 戦時期における交通事故と防止対策
第1 交通事情概観
(1) 道路輸送業者の統合
(2) 燃料の消費規制と代燃化
(3) 道路交通の安全確保から運輸行政へ
第2 交通事故
(1) 交通事故統計
(2) 戦時期における全国道路交通事故の特徴
第3 交通事故防止対策
(1) 交通取締り
@交通取締り状況
A交通事故防止の指導
B道路標識令
C輸送力確保優先策
(2) 交通安全運動から輸送協力運動へ
@交通地獄
A乗降は一列励行
(3) 運転免許
@交通警察事務の改善
A戦時期における警視庁運転免許試験
B運転免許の年齢引き下げ
参考文献
第4章 おわりに
1 各期における道路交通の状況
(1) 明治期
(2) 大正・昭和戦前期
(3) 昭和戦時期
2 道路交通安全対策の前史的役割
補遺
第1話 救急自動車の誕生
第2話 自動車保険の始め
第3話 自動車事故による最初の訴訟
第4話 交通公害
(1) 糞尿公害
(2) 騒音公害
(3) 泥はね公害
参考文献
第2編 占領行政下の道路交通の実情
昭和20年〜昭和29年(1945〜1954)
序章 道路交通の背景となる敗戦後10年の経過
第1章 道路交通の実態
はじめに
第1節 道路の実態
第2節 自動車の運行の実態
第3節 交通取締り
第2章 交通事故
序 交通事故とは
第1節 交通事故発生の条件
第2節 人に係わる条件
第3節 交通事故の分析
第3章 道路交通に係る対策
はじめに
第1節 新憲法制定に伴なう立法
第2節 改善を図るための立法措置
はじめに
第1 道路交通取締法及びその付属法令
第2 道路法の制定
第3 道路運送法と道路運送車両法の制定
第4章 交通警察の組織と運営
はじめに
第1節 交通警察の任務
1 交通警察の任務
2 3Eの原則
第2節 交通警察の組織と運用
はじめに
第1 中央組織とその活動
第2 地方組織
第3節 運転免許及び行政処分
第1 運転免許
第2 行政処分
まとめ
拾遺録
第1話 道路交通取締法が出来るまで
第2話 対面交通の採用
第3話 ワンマン道路という名の道路
第3編 混沌よりモータリゼーションの時代への変転期
昭和30年〜昭和45年(1955〜1970)
序章
1 国際社会への参入
2 国内経済の発展
3 ひずみ現象
4 社会問題の発生
5 モータリゼーションへの漸進
第1章 道路交通に対し提起された三つの提案
第1節 交通事故対策要綱
第2節 ワトキンス報告
第3節 「道路交通における問題と対策」
1 交通事故について
2 道路の状況について
3 自動車について
第4節 まとめ
第2章 道路交通の実態と変遷の概要
第1 終戦より昭和30年代前半
第2 昭和30年代後半
第3章 道路 −問題と対策−
第1節 道路についての思想 考え方の変遷
第2節 道路の実態と問題
第3節 道路についての政策と対策
第1 基本的政策
第2 道路整備5カ年計画
第3 高速自動車道の建設
第4 道路の危険防止・事故防止対策
第5 交通安全施設等整備事業緊急措置法
第4章 自動車 −問題と対策−
第1節 自動車の生産の概要
第1 占領下の生産
第2 朝鮮動乱による特需
第3 政府の保護育成政策
第4 国内生産の伸長
1 乗用自動車
2 貨物自動車
3 二輪自動車
第2節 自動車運送についての問題と対策
第1 昭和20年代の自動車行政
第2 昭和30年代の自動車輸送の問題のあらまし
第3 旅客用乗用車(バス、ハイヤー、タクシー)の問題
第4 貨物輸送の問題
第3節 自動車の道路交通対策
第1 交通事故帽対策の決定の内容について
第2 自動車運送事業の経営改善対策
第3 自動車損害賠償保障法の制定
第4 道路条件による自動車の通行制限
第5 自動車等車両の整備保安
1 はじめに
2 道路運送車両の保安基準の制定
3 整備及び点検ならびに検査
4 道路交通法による整備不良車両の運転の禁止等
第5章 交通警察の展開 −総論−
序 節
第2節 交通警察の考え方
第3節 交通警察の組織
第1 中央の組織 −警察庁−
第2 都道府県の交通警察の組織
第4節 交通警察展開の政策の基本になったもの
第1 交通事故防止対策要綱
第2 道路交通法の制定及び一部改正の際の衆参両院の地方行政委員会の付帯決議
第3 交通基本問題調査会に関する諮問及び答申
1 政府の諮問
2 答申
3 答申、第3編交通安全について
まとめ
第6章 交通警察の展開(2) −法令の制定−
第1節 道路交通取締法及び同施行令の改正
第2節 道路交通法の制定
第1 背景
第2 道路交通法案作成までの経過
第3 道路交通法案の作成
第4 内閣法制局の審査
第5 国会の審議
第7章 交通警察の展開(3) −問題と対策−
第1節 交通取締りの問題と対策
第2節 交通規制の問題と対策
第1 交通規制の概念
第2 交通規制の実施の概要
第3 総合交通規制について
まとめ
第3節 運転免許
第1 運転免許の法的な性格
第2 免許は国の免許か、地方の免許か
第3 運転免許の年齢
第4 運転免許の事務処理上の問題
第5 運転免許法の制定論
第8章 交通警察の展開(4) −交通事故−
序 節 交通事故の概要
第2節 交通事故の発生の推移と実態
第1 交通事故の推移
第2 交通事故の実態 −交通事故発生の背景−
第3節 交通事故の防止対策
第9章 終 章 −昭和30年代の総括−
はじめに
第1 ひずみを内包したまま発展したモータリゼーション
第2 交通事故
第3 交通取締り
第4 道路交通政策について
拾遺録
第1話 交通課開設
第2話 道路公団発足
第3話 交通公害のはしりより
第4話 交通キャンペーンはじまる
第5話 道路交通法制定のうら話
第6話 高速道路の事故
第7話 東京オリンピック大会余話
第8話 車種別規制の波紋
第9話 交通整理警官の心
第2編及び第3編の参考文献
第4編 モータリゼーション進展の光と影
昭和46年〜昭和64年(1971〜1989)
(附 平成期への移行)
第1章 概説
第2章 一般情勢
第1節 政治情勢
第2節 経済情勢
第3節 技術開発
第4節 社会情勢の変遷
第5節 社会進展に伴うひずみの顕在化
第3章 交通情勢
第1節 交通事情の推移
第1 モータリゼーションの急進展をもたらした諸要素
第2 モータリゼーションの進展による輸送形態の変貌
第2節 交通障害等の推移
第1 交通事故の発生状況
第2 路上駐車と交通渋滞の状況
第3 交通公害の状況
第3節 個別的、特異現象(事案)
第4章 道路の整備状況等
第1節 道路の整備
第1 法整備と5カ年計画
第2 高速道路の整備
第3 一般道路の整備
第2節 道路投資の財源
第3節 管理と訴訟
第1 一般管理
第2 公害訴訟
第4節 課題
第5章 交通対策の推移
第1節 交通安全対策基本法の制定とこれに基づく各種計画の実施
第2節 総合交通体系論議
第3節 交通公害防止対策の推進
第1 法改正による体制整備
第2 交通公害防止対策の枠組みと対策
第3 その他の環境対策
第4 交通公害対策の継続的検討
第4節 交通安全施設の緊急・拡大整備等
第1 「交通安全事業法」の制定と第一次・第二次三箇年計画による初期の緊急整備
第2 第一次五箇年計画による拡大整備
第3 第二次以降第四次まで(昭和51年〜平成2年度)の五箇年計画
第4 整備の進捗状況
第5 交通安全対策特別交付金制度による交通安全施設の整備
第6 踏切道の改良
第7 駐車(保管)場所の整備
第8 交通結節点の整備
第5節 都市総合交通規制の実施
第1 「自動車取締令」、「道路取締令」下の交通規制
第2 「道路交通取締令」下の交通規制
第3 「道路交通法(昭和35年)」下の交通規制
第4 都市総合交通規制の実施
第6節 道路交通法の改正
第1 昭和45年、同46年の改正
第2 昭和47年以降の改正
第3 昭和45年以前の改正
第7節 交通警察態勢の整備と活動
第1 前期末における態勢の整備と活動
第2 この期における態勢の整備と活動
第8節 運輸対策
第1 道路運送と車両保安
第2 公共輸送機関の機能維持
第9節 交通安全教育・運動
第1 交通安全教育
第2 交通安全運動
第10節 その他の諸対策
第1 自転車対策
第2 救急・医療対策
第3 保険
第4 地方公共団体の条例
第6章 まとめ (平成期への移行と検討課題)
第1節 交通情勢の平成期への推移
第2節 平成期における道路交通対策
第1 法令の制定・改正、条約の批准
第2 基本計画・年次計画の策定と実施
第3 閣議決定、省庁申し合わせ、その他
第4 条例の制定状況
第5 省庁共管法人の発足
第6 交通安全事務の移管
第3節 検討課題
参考文献
別編 道路交通施策への若干の提言
はしがき
序章
第1 数字で見る道路交通の変化変貌
第2 道路交通に係る施策の推移
第2章 新しい時代に向けた政策
はじめに
第1節 序論
第2節 「新時代の姿を求めて」と「道路政策変革への提言」 −道路行政について−
第3節 「クルマ社会からの脱皮」 −運輸行政について−
第4節 安全、円滑、快適な交通を目指して −交通警察行政について−
第3章 提言
第1 道路交通の概念を明確にすること
第2 政策決定の考え方についての提言
第3 交通警察についての提言
参考にした資料および文献
編纂後記
初頁
*資料編目次
URL=http://www.taikasha.com/doko/gaikancon1.htm