"choice blindness"はWikipedia 英語版に項目としてしっかり掲載されていますが，日本語版はありません．視知覚の"change blindness" は「変化の見落とし」などと訳されていて，研究事例は多く，Wikipedia 英語版（と韓国語版，ドイツ語版；今日現在）には項目がたてられているものの，2002年発行の「認知科学辞典」初版にはまだ出ていない．「変化盲」と直訳することもあるらしいですが「色盲」さえ使用をためらうことがあるのに，どうだろう．"choice blindness"は直訳してしまえば「選択盲」で，なんと韓国語のサイトには「(選擇盲, choice blindness)」という表記が相当数あるのだけれど，この現象の実態は「選択忘」かな．

2007年8月19日（日）17時30分頃より発生しておりますWWWサーバの障害により、
　 ユーザーホームページ（WWW開設サービス）がご利用いただけない状態となって　
おります。
　
　 ストレージのハードウェア障害が原因となっており、ハードウェアベンダーの
　 技術サポートを受けながら復旧作業を続けておりますが、
　 現時点で復旧の見込みは立っておりません
　

9月3日から5日まで成城大学で開催される日本認知科学会第24回大会が近づいてきました．実行委員会の活躍で準備は着々と整い発表論文もウェブ化が完了．大会の参加申込者は事前に閲覧できることに．プログラムのタイトルだけではなかなか内容がわかりにくいこともあるので，これは便利．
　4日には『来るべき認知科学の姿：戸田正直の夢から』というシンポジウムを開催の予定．初代会長だった故戸田正直教授が1969年にロンドンの国際心理学会で発表し，当時評判となった"Possible roles of psychology in the very distant future"「非常に遠い未来に心理学が果たす役割」という講演に基づいた英和２つの論文（どちらかでも）をみんなで読んで，そこから日本認知科学会の現状と未来を考えようという試みです．1983年の日本認知科学会の発足は「戸田正直の夢」の実現への一歩だった．論文は大会のサイトから自由にダウンロードでき，この論文に触発されたエッセイも一般の発表論文と同時にウェブ公開されます．

「現代建築の冒険：『形』で考える − 日本1930〜2000」（中公新書1724）を書いた越後島研一さんの次の本がそろそろ出るらしい．