Author: Yasuaki Kobashi(小橋康章), All Rights Reserved
Date : 14 December 2005 (last modified); 7 April 2000 (created)
NM法の手順
小橋康章
一見何の関係もない事象が,考え続けていた内容と直感的に結びついて問題解決のアイデアを思いつくという現象をヒントに,誰でも容易に実行できる手順にしたもの.
問題解決の方法を理詰めで考えてアイデアに行き詰まったとき効果が期待できる.
- 具体的なテーマの決定
- 解決すべきテーマを,具体的に,本質をついた表現(目的を示す表現)で設定する.
- 理論的に解決策を検討した後に,もうこれ以上考えられないというところまで,具体的に落とし込まないとテーマにはならない.
- キーワード(KW)の抽出
- テーマを実現するために必用となる事(物や事象など)を,「動詞」「形容詞」「名詞」を使って,単語(キーワード;KW)で表現する.
- 類似物・類推できる物(question analogy;QA)の抽出
- 「何を連想するか?」「例えば何のように?」 それぞれのKWに似通ったものや関連したもの(QA)を出す.テーマから離れてKWから浮かんだ単語(動詞,名詞,形容詞)を直感的に出す.自然界にアナロジーを求めると効果的.
- 考えられるQAのバックグラウンド(question background;QB)の抽出
- 「そこでは何が起きているか?」「それはどうなっているか?」 QAのひとつについて,考え得るバックグラウンドを抽出する.
- QBを,最初のテーマ解決のヒント(question conception;QC)にならないか検討する
- 「それは問題に対して何を意味するか?」 全く異質な単語・内容の組み合わせであるため,無理にでもこじつけて考えてみる.このようにして,できるだけ多くの解決案(QC)を抽出する.
参考文献
- 中山正和,「発想の論理」.
- 中山正和,「創造性の自己発見」.
URL=http://www.kt.rim.or.jp/~kobashi/ccig/NMproc.htm